それはすぐ直せたんですが、別の問題に気づいてしまった。
カ変「来る」やサ変「する」は、語幹そのものが変化するというか、語幹と活用語尾の区別がないので、活用形そのものが辞書に登録してある。他の動詞は語幹だけ。
しかも、例えば「する」の場合、未然形は「さ」「し」「せ」と 3つもある。命令形も「しろ」「せよ」の 2つがある。
しかし、anthy には一つの活用形に複数の読みがあるという前提がない。「さ」も「し」も「せ」もすべて「サ変『する』の未然形」で同じ扱いになる。従って、いくら付属語グラフで未然形「し」と未然形「せ」で接続を分けても、区別なく両方に接続してしまう。
(「さ」は「させる」「される」を辞書に登録してあれば実質的に不要と思われるので入ってない。また、カ変とサ変「する」以外は語幹と活用語尾が分かれており、付属語グラフでいくらでも対応出来るので問題は起こらない)。
同じ事がカ変終止形「来る」と「来ん(「くんな」の「くん」)」でも起こる。
「そんな基本的なこと、今ごろ気づいたんか」と言われそうですが、そうなんですよねぇ、参ったね。
というわけで、色々ゴチャゴチャといじって、「同じ活用クラスの同じ活用形でも区別できるように」とやってましたが、結局、非常に不細工な方法でしか回避できなかった…。
興味のある奇特な方は、明日出す予定の depgraph改の
anthy/wtype.h
src-worddic/ptab.h
src-worddic/wtab.h
あたりを以前のと見比べて下さい。
【追記】5/4
説明するのが面倒 & 変更箇所はごくわずかだったのでこう書いたんだけど、何か却って勿体つけて興味を惹こうとしてるみたいだな…、これじゃ。
簡単に言うと、品詞コードをもう一つ作って、「する」なら
品詞コード SRV : し し する する すれ しろ
品詞コード SRV2: せ ○ ○ ○ ○ せよ
という風に分けることで区別した、ということです。