その代わりと言っては何ですが、いくつか小ネタを。
【「にがす」と「のがす」】
「にがす」と「のがす」には、送り仮名の送り方に明確な使い分けがあることを最近知った。
「にがす」は「逃がす」。
「のがす」は「逃す」。
……「逃す」は「にがす」とも「のがす」とも読む、と思ってました。
辞書も間違ってます。すみません。
「にげる」は「逃げる」で、「のがれる」は「逃れる」なんだから、「逃す」は「のがす」だろ、と言われれば確かにその通りだなぁ。
【弘法大使って? 】
昨日、ヘキサゴン見てたら、問題文が「弘法大使」になってて、「弘法大師」(こうぼうだいし)だろ、と思わず突っ込んだ。
多分、「こうぼうたいし」と入力したせいで誤変換起こしたんだろうな。
# 「たいし」と読むのが間違いだとまで言い切る自信はないけど、
# 普通は「だいし」。辞書も「たいし」では載ってなかった。
録画なのに気づかんかったんだろうか?
おバカなのは回答者だけじゃないらしい、と嫌味を言ってみるテスト。
【「女王」は「じょおう」か「じょうおう」か】
これは以前、nosuke さんからも「じょうおう」は間違いではないかというご指摘を受けたことがありますが、一応「じょうおう」も慣用読みということで残してある(実は自分は「じょうおう」派だったりする)。
ググると結構話題になってるのが分かりますが、色んな説があってなかなか面白い。
「教えて! Goo」での質問者の方は「母音が続くと発音しづらいので間に "w" を挟んで発音しやすくしたのではないか("jo o:" → "jow o:")」という説を立てている。
回答者#5 の方のリンク先の方は「『女王』は昔は「ぢよわう」だったから、"jo wau" → "jo wo:" → "jo: o:"と変化したのではないか」という説で、この場合、"w" は「元々あったもの」ということになり、「なるほど」と思わせる。
でも、回答者#8 の方の「じゃあ、『女房』は?」という指摘を見ると分からなくなってくる。
「女房」は「にょうぼう」と読んで「にょぼう」とは読まない。それどころか「にょうぼ」とも読まれる。つまり、「にょ」に「う」を足したくせに「房」の方の「う」が落とされてしまう。
"nyo bou" は母音連続ではないので「連続母音は発音しづらいので "w" を挟む」という説は取れない。
また、「女房」の「房」は昔は「ばう」だったので、"nyo bau" で、"w" が元からあったわけでもない。
さらに、「女王」は「にょおう」とも読むが、この場合は「にょうおう」とはならない。
うーん、何でなんでしょうねぇ…。
合理的な理由なんてないんじゃないかという気がしてきます。
【関連する記事】